東京大学VS京都大学の対校戦にまつわる深い歴史


東京大学と京都大学の運動部が勝負する対校戦を別名で「双青戦」と呼びます。

なぜ「双青戦」という名前なのか?
簡単に言うと、東大と京大のスクールカラーがどちらも「青」だからです。東大のスクールカラーは淡青、京大のスクールカラーは濃青となっています。

ただ、これにはさらに深い歴史があります。

今から約100年ほど前、東京大学と京都大学のボート部が川で対校戦を行おうとしていました。目印とするため、それぞれの色を決めようということになり、イギリスのケンブリッジ大学とオックスフォード大学がボート部の対校戦で使っていたスクールカラー、「ライトブルー」と「ダークブルー」を、東大・京大のカラーにしました。それが東大、京大のスクールカラーの由来であり、その後様々なスポーツで双青戦が行われるようになりました。

ちなみに、ケンブリッジ大学とオックスフォード大学の対校戦は東大京大の対校戦よりも遥かに古くからありました。
ケンブリッジ大学とオックスフォード大学の対校戦で最も有名なのはボートの対校戦、「ボートレース」であり、この「ボートレース」というのは、ケンブリッジ大学とオックスフォード大学の対校戦を指す言葉にもなっています。
つまり、ボートレース(ケンブリッジ、オックスフォードの対校戦)のボートレース(ボートの競争)があったからこそ、東大vs京大のボートレース(ボートの競争)で淡青と濃青が使われ、双青戦が誕生したということです。

ちなみに、私は2021年の夏、東大陸上部として京大陸上部とともに、イギリスを訪れ、ケンブリッジ大学とオックスフォード大学の合同陸上チームであるアキレスクラブと対校戦をしてきました。毎年、双青戦をしている日本の2校と、ボートレースをしているイギリスの2校が対校戦を行うという夢のような企画でした。


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