東京大学の現在の入試制度 どの科類が何人とか


東京大学の現在の入試制度について書きます。

私が入学したのは2015年で、その時までは一般入試の前期と後期がありました。しかし、翌年から後期入試が廃止され、代わりに、推薦入試が始まりました。そして、今も、東大の入試は、一般入試と推薦入試という2本だてで行われています。

①推薦入試
私は経験していないので詳しいことは分かりません。
かなりの実績(数学オリンピック出場など)や諸々の活動(海外交流など)が必要になってきます。一般入試に必要なオールラウンドの学力がなくても、何か突出したものを持っていれば合格の可能性があります。
ただ、センター試験では最低限の点数は取らなければなりませんが。
また、推薦入試で入学した人は、初めから学部が決まっており、進学選択という戦争に巻き込まれることなく自由に学科を選択することができます!(私の所属する航空宇宙工学科は人気過ぎて、推薦入試合格者が5人も来ました。その分一般入試合格者のための進学選択枠が減りましたが。)

詳しくはこちら。
推薦入試詳細

②一般入試
一般入試は、6つの科類に分かれています。
文系は、文科一類、文科二類、文科三類。
理系は、理科一類、理科二類、理科三類。

難易度に関しては、長期的に見て平均すると、
文一>文二>文三
理三>>>>>理一>理二
となっています。

ただ、難易度というより、それぞれの科類は特定の学部に進学するのに優遇されているので、進みたい学部で科類を決めるのが一般的です。
文一…法学部
文二…経済学部
文三…文学部
理一…理学部、工学部
理二…農学部、薬学部
理三…医学部
学部は他にもありますが、科類と結び付きが強いのは以上の学部となっています。

募集人数についてですが、
文一 401人
文二 353人
文三 469人
理一 1108人
理二 532人
理三 97人
合計 2960人
となっています。

次に足切りについて説明します。
足切りとは、センター試験の成績が良くない人は二次試験を受けさせてあげないよーという制度です。
足切りが実行されるボーダーラインは点数で設定されているのではなく、その年の倍率で決まります。

例えば足切りが3.0倍だと、募集人員に対して3.0倍の人数しか二次試験を受けられない、ということです。
足切りの倍率は以下の通りです。
文一 3.0倍
文二 3.0倍
文三 3.0倍
理一 2.5倍
理二 3.5倍
理三 4.0倍

この中でボーダーラインがもっとも高くなるのは、毎年、理一です。足切りではセンター試験の点数を英語のリスニングを除く合計900点で判断しますが、理一の足切りラインは毎年750点を超えてきます。センター試験だといってなめていたら足切りに引っかかる訳です。
一方、文系では出願人数が募集人数の3.0倍に達しなくて足切りが為されないということもあります。文系の人はさほどセンター試験で焦る必要はなさそうです。

あと、二次試験の会場についてですが、文系は駒場キャンパス(1、2年生が通う)、理系は本郷キャンパス(赤門がある)となっています。
また、理三について、私の年度はなかったのですが、面接試験があるようです。どれほど重視されるかは分かりませんが、医者の卵を育てる訳ですから面接があって納得です。

詳しくはこちら。
一般入試詳細


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