スポ身こと身体運動・健康科学実習とはどんな授業なのか


東京大学前期教養には身体運動・健康科学実習という授業があります。
これは、1年生のSセメスター(夏学期)とAセメスター(秋学期)でそれぞれ1コマずつが必修となっており、通称スポ身と呼ばれています。
元々「スポーツ・身体運動」という名称で略して「スポ身」と呼ばれていたのですが、平成18年度から名前が「身体運動・健康科学実習」に変わり、略称だけが今に引き継がれている形です。

必修なので全員受講するわけですが、各セメスターで7つくらいの中から1つのスポーツを選択することができます。あるスポーツに人気が集中し偏りがあると希望が通らない場合もあります。

選択できるスポーツは、曜限ごとに異なりますが、
サッカー・バスケットボール・ハンドボール・テニス・ソフトボール・タッチフット・バレーボール・陸上などの中からいくつかが提示されます。
また、スポーツではないですが、運動が苦手な人に推奨されている種目がフィットネスです。これは、無理のない範囲でランニングしたり、ウェイトトレーニングしたりする種目です。
ただ、私の陸上部の同期も選択していたので、運動できる人でも普通に楽しんでできるようです。

さらに、身体的に運動が困難な人(身体障害・疾患・重度の怪我)向けに、メディカルケアコースというのもあるようです。できる内容を判断して個人個人に合ったことをしてくれるみたいです。

1セメスターあたり105分×13回授業がありますが、そのうち最初の1回はガイダンス、1回は体力測定(これがまた、古典的な体力測定なんですよ!)、そして途中で2回ほど、共通基礎実習という回があります。これは、全学生が同じ内容の実習を行います(実習を行う場所・時間は選択スポーツごとで別々ですが)。
握力計を5段階の力で握ってみてきちんと5段階の値が出ているか見たり、心拍数とトラック1周のタイムを計ってグラフ化し、そこから1500mの理論上の限界タイムを算出したりと、そんなにつまらなくはないです。

スポーツのほうに話を戻しましょう。
1コマには10ほどのクラスが合同で授業を受けるので、合計300人ほどになります。それを7つのスポーツに分けるということで、1スポーツあたり40~50人になります。
理系・文系合同であると言えど女子率は低いです。私がSセメスターで選択したハンドボールでは2人、Aセメスターで選択したソフトボールでは4人くらいでした。
もちろん、試合などでは男女同じ条件で行うと女子が参加できなくなってしまうので、特別ルールを設けることが多いです。例えば、ハンドボールだと、女子が決めると3点、そして女子には触れてはいけない(ハンドボールはバスケットボールと違い接触自体はOKです)。ソフトボールだと、女子に対する投球は下からトス、女子が得点(ホームベースを踏む)と3点、守備で女子がアウトに絡むと2アウト分などです。

最後に成績の話をします。
スポ身は、成績の稼ぎ所です(特に体育会系にとって)。
全科目合わせた履修点の平均は大体70点台後半になるのですが、スポ身に関しては、いくらでも優(80点以上)を出していいことになっており、相当良い点数が来ます。私の場合、Sセメスター92点、Aセメスター94点だった気がします。100点の人も一定数いますが、そういう人は実技の方でかなり目立った活躍をしている印象です。

ただ、運動が苦手な人で、他の授業の点数がとてつもなく高い(90点超え)人にとっては、スポ身は足を引っ張るかもしれません。

とりあえず、スポ身は楽しいですよ!

UTlife 身体運動・健康科学実習


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