研究室を選ぶ際に決め手となる項目


理系学生にとって、学生生活の質を大きく左右するイベント。それが研究室決めです。希望する研究室に行けるか否か、また希望する研究室に行けたとしても、その研究室が想像していた通りかどうかによって研究生活の質は大きく変わってきます。

今回は、研究室を選ぶ上で決めてとなる項目を挙げてみることにします。(主に航空宇宙工学科を想定しています)

 

研究分野

研究分野はまず第一に考えるべき点です。その研究室が研究している分野に全く興味がないのに、満足いく研究ができるはずがありませんし、楽しくないと思います。例えば、制御系に興味を持っている人が構造系の研究室に行っても、「CFRPの構造?何の研究すればいいの?」となり、楽しくないと思います。自分が興味を持っている研究室を選ぶべきです。

コアタイム

研究室によっては、平日の何時から何時までは研究室にいなければならないというコアタイムがあります。そういった場合、必然的に研究室に拘束されることになる反面、規則正しい研究生活を送りやすいというメリットもあります。自分にとってコアタイムがある方がいいのか無い方がいいのか考えておくとよいでしょう。

プロジェクト

研究室によっては、研究室全体で取り組んでいるプロジェクトがあります。プロジェクトには少なからず携わることが要求されるので、研究と上手く両立する必要があります。やりようによっては、プロジェクトで使う技術の一部を研究で扱うというスマートな手もあります。

卒論テーマ選定の自由度

卒論テーマがほぼ与えられる研究室もある一方で、自分の好きな研究をさせてもらえる研究室もあります。これには、それぞれにメリット・デメリットがあります。テーマが与えられる場合、自分でテーマを探す手間は省けますし、先輩が代々研究してきたテーマであることが多いので、研究手法もあまり考える必要がありません。一方、自分の好きな研究ができるというのは大きな利点ではありますが、研究方法も全て自分に委ねられるため、期間内に上手く研究成果を出すことが難しかったりします。

忙しさ

研究室によっては、深夜までプロジェクトの作業をしているところもあり、忙しさにはかなりの差があると思います。ただ、忙しいというのは充実しているとも取れますので、自分が上手くやっていけそうな忙しさの研究室を選ぶのがよいと思います。

教員の面倒見

卒論テーマ選定の自由度と、割と相関がありそうな項目です。何も聞かなくても進捗状況を見てアドバイスをくれる教員もいれば、自分から聞きに行かない限り、全く干渉してこない教員もいます。どの研究室に行くにしても必要最低限のアドバイスはもらうようにした方がいいと思います。

キャンパス

大体の研究室は本郷にありますが、柏キャンパスや駒場Ⅱキャンパスにある研究室もあります。通学しやすさなども考慮したほうがいいのかもしれません。

院試資料の充実度

研究室ごとに代々引き継がれる院試資料があるという噂です。この項目はあまり参考にしなくていいと思います。

就職先

研究室から推薦で就職を考えている人にとっては、重要な指標かもしれません。特に重工への就職を考えている人は毎年重工に輩出している研究室だと就職の安心感は高まります。

輪講

週に1回や2回、輪講がある研究室も多いです。面倒だという人は輪講の無い研究室に行きましょう。

 

 

これらの情報をどうやって入手するんだ?と思うかもしれませんが、早めに知りたい方は、研究室に行った先輩、または、研究室の教授に聞きましょう。それができなくても、研究室決めの直前に研究室説明会や上下コンがあったりするので、そこで詳しい話は聞くことができます。

 

 


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