航空機設計と陸上競技の練習における螺旋構造

航空機設計と陸上競技の練習における螺旋構造

学科に入ってから航空機設計について勉強していく中で、これは陸上競技の練習に似ている!とふと思いました。

 

航空機設計の流れ

航空機設計は、航空機メーカーが主体となって行われます。
航続距離や乗客数、巡航マッハ数などの設計要求を決める所から始まり、その要求を満たす機体を設計し終わり、製造段階に移って、ワンクールが終了となります。

航空機設計の螺旋進行

航空機設計の進行は、しばしば螺旋に例えられます。設計は、始まりから終わりまで一直線に進むと思われるかもしれませんが、それは少し違います。
航空機設計は、重量推算、機体パラメータ決定、構造決定、安定性解析、システム決定など様々な項目があります。
それぞれの項目はどの項目が先に決まりどの項目が後で決まるというものではなく、一項目が全項目に、全項目が一項目に影響を与えます。 そのため、A,B,C,D,Eという項目があったとすると、一旦A→B→C→D→Eの順に項に取りかかってみて、そこで生じた矛盾を次の段階でA→B→C→D→Eと修正します。このようにA→B→C→D→E→A→B→C→D→E→A→B→C→D→Eと修正を重ねていき何周かするとほとんど修正箇所がない(矛盾が生じない)ようになるので、こうなれば航空機設計の終了です。

ワンクールが終わった後

1つの機体について、航空機設計が終わったら、次の機体の設計へと取りかかり始めます。B777の全機設計が終わった後、B787の全機設計が始まる訳です。

 

 

陸上競技の練習の流れ

陸上競技の練習は、競技者(選手)が主体となって行われます。
目標を決めるところから始まり、その目標を競技会や試合で達成してワンクールが終了となります。

陸上競技の練習の螺旋進行

陸上競技の練習は螺旋状に進んでいくと考えるのが適当だと思います。練習とともに右肩上がりに一直線に伸びていくと考えがちですが、必ずしもそれが正しいとは言えません。同じ練習をし続けても伸びに限界があるのです。

それよりは、様々な練習(A,B,C,D,E)を順に繰り返し行っていった方が最終的に高い所まで行けます。

例えば、1500mの選手はスピードを磨く練習や、ペース走、ロングジョグ、レースペースでの練習、ウエイトトレーニングなど様々な練習が考えられます。この内、どれか一つの練習をし続けたとして、最初の内は記録が向上するかもしれませんが、早い段階で頭打ちになるでしょう。

一方、これらの練習を休養を挟みながら順に行っていことを繰り返していった方が、長期的に見て伸び続けることができるでしょうし、最終的な到達点も高くなると思われます。

つまり、陸上競技の練習においてもA→B→C→D→E→A→B→C→D→E→A→B→C→D→Eと繰り返していき向上していくという図式が当てはまります。

 

ワンクールが終わった後

試合に出て、当初の目標を達成した後は、次の試合に向けてまた目標を設定し、螺旋状の練習を積んでいくことになります。

 

まとめ

以上のように、「航空機設計」と「陸上競技の練習」は螺旋状の進行をするという類似点があることが分かります。