11/28(水)~11/30(金)に東京ビッグサイトで開催されていた国際航空宇宙展2018東京に行って来ました。
これは、隔年で東京で開催されているイベントらしく、一昨年は都合が悪く行けなかったのですが、今年はバイト後に行くことができました。
ちなみに次回は、東京オリンピックに重なってしまうためその翌年の2021年開催だそうです。
そもそも、この国際航空宇宙展というのは、日本だけでなく世界各国から航空宇宙産業に携わる企業・組織が参加して、講演・展示・商談・営業等を行うイベントです。
事前登録しておけば、入場は無料なので、せっかくなので行ってきました。
私が見てきた主なブースについて写真とともに紹介します。
AIRBUS
A380の客室模型です。手前が2階席のビジネスクラス・奥が1階席のエコノミークラスとなっています。
ファーストクラスは2階席のもっと前にあるのですが写真には写っていません。
私が今学期受講している「エアバスPBL」みたいな名前の授業でお世話になっているエアバスジャパンの方がいらっしゃったので、この模型について説明していただきました。
特筆すべきなのは、1階席と2階席を結ぶ階段についてです。
A380が開発された当初は、例えば客室最後部に1階席と2階席を結ぶ立派な螺旋状の階段がありました。
しかし、A380が実際に使われるようになり、1階席のエコノミークラスと2階席のビジネスクラスを行き来する人はほとんどいないことが分かり、この階段の必要性が考え直されました。もちろんレギュレーションによって階段設置は義務付けられているため、今は上の写真にもある通り。もう少しコンパクトに収まる階段を採用している場合が多いようです。こうすることで余ったスペースにギャレーを配置したりして、客室スペースをより有効に使えるようになります。2019年5月にハワイ線に投入されるANAのA380もこのタイプの階段を採用しているようです。
AIRBUSブースの中でもひと際目を引くのがこのA350XWBの実寸客席です。実際に座れる6席の座席とディスプレイ、手荷物スペース等が再現されています。なお、シートベルトは再現されていませんでした。(笑)
この画面は関係ないのですが、テーブルの上に置いてあるVRを使ってエアバスの機体の中を歩き回るような体験ができます。
私はA350を選んだのですが、他にもA320、A330、A380とあともう一つあったと思います。
歩き回ると言っても、実際はVRゴーグルをかけて椅子に座り、視線を進みたい方向に向けることで機体内部を移動するという形です。
高高度滞空無人航空機Zephyr(ゼファー)です。
ゼファーは、ソーラー発電により高高度を数年間飛び続けることができるとされています。
既に、飛行試験では25日間の飛行を達成しています。低コストで運用でき、部品交換も容易であるため、人工衛星の代替としての可能性もあります。
翼幅25mに対して、重量が75kgしかなく、この機体のペイロード搭載に関して日本企業とコラボするという話も、11月27日に行われたエアバスジャパンのジヌー社長による記者会見で出てきています。
ちなみにZephyrは、ギリシャ神話に登場する西風神の英語名です。「そよ風、優しい風」を表します。
VSR700は、軍事用の無人ヘリコプターです。自律して離陸、ホバリングする他、安定した飛行が可能であり、有人ヘリコプターを補完する形で情報収集・監視・目標補足・偵察任務を実行できるという特徴があります。
Boeing
Boeingブースにある機体模型です。
手前から737、787、777です。
フライトシミュレータもありました。
着陸局面を体験できるようです。
体験者は両手で操縦桿を握っていたので、スロットルは自動調節してくれるタイプみたいですね。
また、えげつないハードランディングでも続行できる仕様らしいです。
うちの学科にある学生実験でも使用するフライトシミュレータは、このBoeingブースのものよりずっと難しかったです。
三菱航空機
お馴染みのMRJ70とMRJ90です。早く納入されてほしいです。型式証明を取り終えるのは2020年とされていますが、どうなるのでしょうか?
川崎重工業
自衛隊の哨戒機P-1です。
自衛隊の輸送機C-2です。
ドクターヘリとしても活躍しているBK117です。
これらは、航空宇宙工学科3年生の学科旅行で川崎重工を訪れた時に見られるはずです。
SUBARU(旧称 富士重工)
BELLと共同開発のヘリコプターです。1/4モデルだそうです。