『ホモ・デウス』(ユヴァル・ノア・ハラリ) レビュー


 

 

前作の『サピエンス全史』は、人類の歴史に焦点を当てていたのに対して、『ホモ・デウス』はそれを踏まえた上で人類の将来を予測している。
『サピエンス全史』を先に読んでいればより理解が深まるが、『ホモ・デウス』だけで完結するように書かれているので、これだけで十分楽しめる。

上巻では、筆者が人類の将来を予測する上で前提となる『サピエンス全史』での説をまとめている。
下巻では、ここ数百年間、我々の主流となっている「人間至上主義」について言及した後、人類の将来について述べている。

歴史学者でありながら、理系分野の現状についても精通している筆者が書くこの「ホモ・デウス」では学術的な信憑性を欠くことなく深い考察が為されており、単なる妄想による予測とは一線を画する。

キーワードとなるのは、「バイオテクノロジー」と「コンピューターアルゴリズム」。

古代から中世にかけて「神」を中心に回っていた人間世界は、近代では「人」を中心に回るようになった。しかし、筆者は、あと1世紀もしないうちに「人」は人間世界で中心的な役割を失うかもしれない、としている。「人」に代わって人間世界の中心となるのは一体何か、詳しくは書籍をお読みいただきたい。


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