鬼ヶ島 ~海賊の底知れぬバイタリティ~


鬼ヶ島が実在するのをご存知でしょうか.

これは, 中距離OBOG旅行3日目に鬼ヶ島に行った話です.

島の特徴

高松港から船で20分の所に鬼ヶ島はあります. 正式名称は女木島. 南北に長い島で, 北にある男木島と対になっています. 全人口百数十人で, 過疎化が進んでいます.

 

モアイ像

島に着いてまず目につくのは, 海岸に立つモアイ像. なんでここにモアイを立てたのかは謎です.

 

島の飲食店

まず, 車で島を回って, 昼食を食べる場所を探したのですが, 見当をつけた店がどこも営業していないという事態に.  

女木島観光協会に電話をして食べる場所がないか問い合わせると「あら~. ないんですよね~. 農協ならあるんですけどね~.」とのこと. 観光客の唯一の食糧調達場所である農協で食糧を買って, 昼ご飯にしました.

 

大洞窟への道

続いてメインスポットの「大洞窟」へと向かいました. 山の上にあるので, 近くまで車で行きました. ここからは歩きです(Fig.1).

Fig.1 大洞窟の駐車場  

 

この石像は島の至る所で見られ, 大洞窟までの距離を教えてくれます. また, 上の赤鬼は四国の方面を見つめています(Fig.2).

Fig.2 赤鬼と四国

 

赤鬼のそばにはこういうのもいました(Fig.3).

Fig.3 その他の鬼

 

洞窟の入り口に着きました(Fig.4).

Fig.4 洞窟の入り口

 

鬼ピー

事務所があるのですが, 誰もいません. 今, 他の観光客を案内中のようです. その間に, 事務所のそばにお土産として置いてあった「鬼ピー」なるものを発見しました. ピーナッツの入った煎餅みたいなものです. この「鬼ピー」の値段の書き方が謎めいています(Fig.5).

Fig.5 「鬼ピー」の値段表

 

1袋320円, 2袋…安くならないのなら、なぜ5袋まで書いているのか…. 単なる掛け算を誰向けに書いているのか….

そうこうしてるうちに案内人のおじいちゃんが帰ってきました.

先ほどの駐車場に観光地によくあるような「木の棒」が置いてあったので一人一つずつ持ってきていたのですが, 「邪魔になるだけだからここに置いて行き」と言われてしまいました. 何のための棒なんでしょう…. 

 

洞窟内

さて, 案内の開始です. 洞窟の中に入って, 説明を受けました.

・この洞窟は1914年に橋本 仙太郎先生が発見したもの. 

・桃太郎の話に登場する鬼は, この鬼ヶ島に住み着いていた海賊がモデル.

・桃太郎の話は, 讃岐の国司だった菅原道真が広めた.

・この洞窟はもともとは数千年前にできた自然の洞窟だが, 海賊によって人工的に拡張された.

という話を聞きました.

小学生が粘土板で作った「オニノコ瓦プロジェクト」(Fig.6)なるものがあったり, 冬眠中のコウモリ(Fig.7)に遭遇したりしました.

Fig.6 オニノコ瓦プロジェクト

 

Fig.7 冬眠中のコウモリ

 

洞窟は全ての空間を足すと長さ400mにもなるそうで, その中には, 鬼のミーティングルームや, 宝庫などもありました. 

洞窟内の説明板には「海賊達の底知れぬバイタリティーによって削られたのでしょう」などという言葉が書いてありました. このようなワードチョイスをする観光スポットは未だかつて訪れたことがありません.

 

案内人のおじいちゃん

かわいい鬼のロゴが入った赤いジャケットを着て案内してくれたおじいちゃん.

ミーティングルームで, 持ってきた大豆を置いていくことを許してくれたり, 洞窟を出たところの撮影スポットで「水仙の中に入って. 写真撮ったげるから. 水仙踏んづけちゃっていいから. 別に育ててる訳でもないし.」と破天荒なことを言い出したり, 何袋買っても単価の変わらない「鬼ピー」を1袋だけ薦めてきたり, 面白い方でした. この島の方なんだろうなぁと思っていたら, 実は高松から出稼ぎに来ているらしい…. 

 

感想

面白い歴史のある島なのだからもう少し観光業で栄えていてもいいのになぁと思いました.

 

 


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